広陵―佐賀北(07年決勝)

5.1
広陵―佐賀北/8回裏佐賀北1死満塁、副島浩史は左越え満塁本塁打を放ち、逆転する。投手野村祐輔、捕手小林誠司
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優勝を決め、マウンドの久保貴大投手(中央)のもとに駆け寄る佐賀北の選手たち


広陵(広島)  020 000 200|4

佐賀北(佐賀) 000 000 05×|5

■佐賀北、初V

 第89回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)は22日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝があり、7年ぶり2度目の出場の佐賀北が広陵(広島)を5―4で下し、初の全国制覇を遂げた。

 佐賀北は開幕試合で福井商に快勝して甲子園初勝利を挙げると、2回戦では宇治山田商(三重)との延長15回引き分け再試合を制した。3回戦で前橋商を下し、準々決勝は優勝候補の帝京(東東京)に延長サヨナラ勝ち。準決勝で長崎日大との九州対決を制した。決勝では、8回に副島が左翼席に飛び込む満塁本塁打を放ち5―4と逆転、深紅の大優勝旗を手にした。

 この試合の観衆は満員の5万人。15日間の総入場者数は77万人だった。

■「がばい、すごか」逆転満塁弾

 「ふつうの子」が大観衆を味方につけ、奇跡的な勝利を手にした。

 3点を追う8回1死満塁、佐賀北の打席には今大会2本塁打の3番・副島浩史三塁手。三塁側アルプス席が発する応援のリズムが、球場全体へ広がり、スタンドが揺れる。

 そのアルプス席近くの上空で、副島の打球が高い放物線を描く。地響きのような歓声が沸き起こった甲子園で、ダイヤモンドを副島が巡った。

 「狙っていた外角のスライダーが真ん中に来た。今日、唯一の失投だと思う。打った瞬間、手応えがありました」

 逆転満塁本塁打――。13年前、開幕試合に登場した佐賀商が、勝ち越し満塁本塁打で決勝を制した。同じ県から出場した県立校が、同じような軌跡で、頂点に立った。

 練習環境が恵まれているとは言えない。放課後の練習は午後7時30分までで、試験前1週間は部活動を休む。「野球に打ち込みたかったら勉強もがんばらないといけない」というのが百崎敏克監督の指導方針。どこにでもある県立校だ。

 そんな選手たちが8日の開幕試合で、同校の甲子園初勝利をあげる。一躍注目されたのは宇治山田商との2回戦。昨夏の決勝に続く延長15回引き分けという熱戦を繰り広げた。準々決勝の帝京戦では再び延長13回の熱戦を演じる。無失点を続ける久保貴大投手の2度にわたるグラブトスでのスクイズ阻止や、馬場崎俊也中堅手の背走キャッチ。強豪校と堂々と渡り合い、サヨナラ勝ちした。

 佐賀弁の「がばい」は「とても」という意味。「がばい、すごか(すごい)」。旋風を巻きおこした。

 「この子たち、こんなに上手だったかなあ」。百崎監督も驚くほどの成長ぶり、はつらつとしたプレーが高校野球ファンの心をつかみ、深紅の大優勝旗もつかんだ。全国の高校球児を勇気づける優勝だった。
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